

綾小路きみまろ
という、ネーミングのセンスはおいておいても、
毒舌を武器に有名になった彼は、射手座のどの部分を代弁しているのでしょうか。
この自己主張の強さは、まさに危険を恐れない冒険者のものです。
しかし、人を傷つけることは彼の精神に反します。
単純な悪口から、人生についての教訓に昇華させるところが、人間性の問われるところです
人生は長くつらいものですが、一筋の光をみたい。
彼の、自虐的ネタは、楽天性と悲観的観測性の二つ面があるから面白いのです。
悲観的にはなるものの、それを希望的観測で吹き飛ばそうとするところが彼の笑いです。
彼の漫談は、「今日も一言多かったことをお詫び申し上げます」と締めくくります。
その多かった一言が、人生の真実をついているのです。
人生についての考え方は、人それぞれですが、射手座の彼はおおむね何とかなる派です。
つらさにじたばたしても意味はない、
やり過ごすし、変化していくことが大事なのだ。
これでいいのだ。これでよかったのだ。と、つぎの瞬間に新しいことを考え始める。
陰と陽、正と負をはっきり意識し、直観を大事に哲学する射手座の思考法です。
自信満々、尊大な態度の後ろに鋭い感受性を感じます。その感受性からくる情に弱いことや
涙もろさも味の一つです。
この、不条理な世界に、ある程度の整合性や調和を求める感覚は
芸術に通じ、漫談というよりは演劇に近づいていくのかもしれません。
自身の感覚が信じた真実を追求していきます。ビジネスについても、実践家なのでクールに
計算ができます。
自由に生きる、毒舌家、そういうキャラクターを演じながら、なぜか漂う高貴さは射手座のものでしょう。