12月12日 射手座の「生命のフリーズ」 ムンクはノルウエーの誇りです。

エドヴァルト・ムンクはノルウエーの国民的画家。北欧を通しても最大の巨匠です。

1863年12月12日生まれの射手座。

5歳で母親と死別、すぐに姉も結核で亡くし、その中で生と死についての哲学的探究をする。

あの、「叫び」の絵が代表作とされますが、それだけではありません。千点を超える油彩画

1万点を超える版画を残しています。

どれも、表現主義的な絵画の先駆けとして、美術史に多きな足跡を残しました。

その絵は、人間の心理の哲学的研究根ざしたものです。

射手座の本質的な内容、旅と哲学そのものの人生でした。

一つのところに落ち着くのは晩年になってからですが、長くベルリン、パリ、スイス、オスロ、を巡回するように

旅をつづけました。

射手座にふさわしいエピソードがあります。

恋多き、情熱家と同時に、自由人という性格からくるもの

ムンクの評価が高まるにつれて、このエピソードは隠されてきています。

そのエピソードとは

1902年6月、ムンクは39歳、数年前から付き合っていた、

トゥラ・ラーセンが、結婚を迫り付きまとうようになった。

自由でなければ生きていけない射手座のムンクは、

トゥラを避け、遠ざけるようになった。

しかし、ムンクは孤独の影をもちながらも、親切ないわゆるもてる男。

理想を求め、休みなく突き進むところも魅力です。

射手座の女性でたとえれば、クールビューティ。

近くにいるだけで、その存在感があり、誰しも振り返る人間。

実際彼は、ベルリンで認められ始めてきていました。

トゥラとその数年前にローマに旅行したのが悪かった、彼女を本気にさせてしまったのかもしれません。

ムンク本人の気持ちとは裏腹にです。

自由気ままですが、根っからの正直者嘘がつけないことが、射手座の毒舌につながっているようです。

松山千春も射手座だったな。

理想の結婚というものがあるのかどうかも怪しいですが。

そして、事件は起きました。

正直に気持ちを伝えようと、夏の避暑地であるオースゴールストランで会うことにしました。

友人の仲介もあったようです。

オースゴールストランは、オスロの郊外の海岸沿いにある避暑地、

オスロから特急電車で約1時間、そこからバスで30分の小さな町。

フイヨルドの海岸に、氷河の流れで丸くなった石の海岸がつづきます。

夏至の日には、海岸でお祭りがひらかれるような、そんな所ですが。

夏の避暑地はいて座の大好物。

夜になっても、蒸し暑い甘い香りのする、少しけだるい感じのする町、

なにかが起きる

起きました。

話し合いが不調に終わった、トゥラは激高し、どこからか拳銃を持ち出した。

そして、向かってきた。

結婚してくれないのなら自殺すると、

そんな、映画のワンシーンみたいな出来事が起きました。

もみ合ううちに銃が暴発。

ムンクは左手中指を打ち抜くという流血騒ぎになったのです。

二人の関係はそこで破綻。当たり前ですが。

射手座のムンクに結婚を迫ること自体無理があったのです。

射手座は、追われるのが大嫌い、追うのが大好きなのです

トゥラも結婚を迫らず冷たくしていれば

ムンクと付き合えたかもしれないですね。

後年、トゥラのせいで痛みが残ってんだよ。ほんとにもう!と嘆いていたという逸話も見ました。

楽天的な面です。

射手座の人は、オープンマインド。

けれども、

自分の玄関に入る物には、それなりの敬意を払ってほしい。と感じています。

だから、ずるをする人

正直ではない人、傲慢な人、テングになってる人が入って来たら、

怒髪天になり、攻撃しせん滅する気構えで玄関のカギはかけていないのです。

射手座の女性の場合も、迫られると一目散に逃げてった、という逸話もありました。

冒険を求め彼の旅は続きましたが、戦争が起きました。

ノルウエーはナチスに征服され、傀儡政権ができました。

傀儡政権の指導者は、ムンクに取り入ろうと、接触を求めてきましたが、一切拒否。

絶対に会おうとはしませんでした。

当たり前といえば当たり前、

ムンクは退廃芸術のレッテルを張られ、ドイツに合った作品は没収され、勝手に売却されたのです。

許すはずがありません。

自由を愛するので、権力者とは距離をおくのは、谷川俊太郎氏同じですね。

人を評価するするものは、自分も評価される。

だから、射手座の人は人を評価はしないで、好きにすればって思っています。

それが、自分が自由に生きる方法だと知っているからです。

直観と感受性の強さが射手座の特徴

芸術家としてのムンクは、人生を哲学的に考え、壮大な計画を実行することが出来ました。

認められたのは、主に晩年からですが、若いときの作品のその価値は色あせていません。

生命のフリーズとは、この生きずらい世の中、その時の人生の情景を断片として切り出しています。

冷静な目で、

不安だったり、嫉妬だったり、おそれだったり、成熟すること、老いること、死ぬことを

連作として、並べることをフリーズといいます。

ギリシャの、パルテノン神殿の上にある浮き彫は、意味のあるつながりとしてフリーズと呼ばれています。

あなたにも、人生の断片の「生命のフリーズ」があり、あなたは、それを遠くから俯瞰しながら生きてきたのでしょう。

椎名林檎39歳も射手座だったな。

彼女の名言、「結局、歌になっているかいないかどうかだ」

彼女は、ギターも上手ですね。いろんなことに興味があり、またできる人。

画家であるムンクは、これは「絵になる」あるいは「絵にならない」という選択をするなかで、驚くべき程の

多様性と柔軟性を示しました。

この多芸、多才もまた、射手座の特色ですね。

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